Amazonビデオで「ザリガニの鳴くところ」を見た。だいぶ前から閲覧可能だったが、このタイトルが観る気にさせなかった。レビューの星の多さで名作かもと思って観たら名作だった。
エンドロールまで観てしまう映画はそうそうないがこれはエンドロールを観させる工夫があった。
米国ノースカロラナイの湿地で生きる女性の物語。1969年の話なのでさほど昔のことではないが、相当に時代を感じる、たぶん小さな田舎町は今でも変わらないかもっと生きづらいのかもしれない。
広大な湿地の自然の中での生活とそこで得た生き方は、学校教育を受けていないため純粋で憧れる。感じたテーマとして善と悪の対比がある、例えば2人のボーイフレンド、強引で頭の悪い奴と思いやりがあって頭のいい奴、雑貨屋の黒人夫婦の温かさと町の住民の残酷な排他的態度など。「湿地の女」はそれを超越する自然界の掟で生きている。「湿地の妖精」というタイトルならすぐに観たと思う映画だった。
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