映画 イエスタデイ

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アマゾンビデオではもっぱら無料かレンタルで動画を見ているがまれに購入する場合があり、イエスダデイは購入した。これまで3回も見たのでこれは買ったほうがいいということになった。

劇中でビートルズの曲が流れるたびに鳥肌が立つ。自分の曲への思い入れもあるが映画の演出が効いている。停電時の事故から退院したミュージシャンのジャックが退院祝いでもらったギターで何気なく歌ったイエスタデイ。友達はあぜんとして感動で涙ぐみこちらも共感して鳥肌が立つ。ビートルズのいない世界線なので、いつそんな良い曲作ったのと褒められるがジャックは意味が解らず、歴史に残る名曲だ、芸術なんだと怒るシーンはこの映画の根底にあるイギリス人のビートルズに対する絶対的な誇りが理解できた。

イエスタデイは中学生の時に初めて覚えた英語の曲で、歌詞の意味も理解できていなかったかもしれないが全部暗記していた。だからそういう世代にはこの映画は刺さるだろう。

ハリウッドデビューの中で米国に対する皮肉というか批判的な表現もイギリス人だなと思った。金儲け主義と豪邸での贅沢な生活が正義みたいな女プロデューサーを通して皮肉たっぷりだった。 次々と心を打つ名曲を作り出す主人公のジャックに周りは天才、モーツアルト生まれ変わりと瞬く間にスターになっていく。現実にビートルズはそれをやったという事実が背後にはあるので物語としては説得力があるのだ。

もう一つの軸が幼馴染ともいえるエリー。一貫してジャックの味方で、だからこそ離れる決断をしてなんとも悲しいシーンもある。彼女がいるから頑張れたジャック。筋肉もそうだが幼馴染は絶対裏切らない、そう感じさせる運命的な結びつきって実際あるのかもしれない。決して偶然などではない、それを知らずに気が付かずに間違った選択をしないように気を付けましょうと行間から読み取ったのだ。それにしてもイギリスの俳優層の厚さは異常だ。国民全部が役者なのかと思えてしまう。

映画の最後に学校で生徒たちと歌うオブラディオブラダ、最後まで鳥肌。

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